看取りのときを迎える

主人が静かに穏やかに息を引き取りました
子供達にきちんと伝えることができるようここに残しておきます

昼休み病院から、「元気がなく問いかけに答えなくなった」との連絡
会社が終わって見舞いに行き少し話をして帰りました。

次の日始業前に病院から「脈が弱くなっているすぐに来て欲しい」と連絡
すぐに帰って子供たちを迎えに行き病院へ行きました。
意識はありましたが、あまり意思疎通はできませんでした
一時的にもちなおしましたが、病院から「もういつなにがあってもおかしくない状態」と言われ、
私も覚悟を決め会社に休みをもらってしばらく付き添うことにしました。

その日の夜病院に泊まりました
何度ものどが渇いたと起こされましたが飲み込みが上手く出来ず
氷をなめて少しづつ口を潤して過ごしました
氷を口に入れているとき、
「いままでありがとう」といって手を差しだしてきて
私も手を握って「わたしこそありがとう」とお別れを言うことができました
ここ最近は声を出す筋肉が弱くなっているのか、
しゃべる内容が殆ど聞き取れなかったのですが、
その時は不思議に聞き取ることができました

朝方、うめき声が聞こえて飛び起きると
枕も別のところにあり、ベットが乱れていました
きちんと整えると、いままで聞いたことのない呼吸をしていました
その呼吸が止まってしまいました
すぐにナースコールを呼ぶと看護師の方から
「もうすぐ脈が止まります 今は声は聴こえるから話しかけてあげてください」と言われました。

最後まで痛みはなかったことは幸いでした
死に立ち会えたこと、感謝の意を伝えられたことは
彼の強い意志で成し遂げられたのだと思っています。

本当にありがとう

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